テクニカルサポートからのキャリアパス

テクニカルサポートからのキャリアパス

はじめに

「テクニカルサポートとして働いているけど将来が不安」

 

「テクニカルサポートの将来性ってどうなの?」

 

「テクニカルサポートからのキャリアアップとなるとどんな道があるの?」

 

このような不安を持つ方もいるのではないだろうか。

 

私もその一人だ。

 

現在(2023年12月時点)もテクニカルサポートとして働いている。

 

年齢は25歳の男。

 

2年近くテクニカルサポートとして働いている。

 

私の場合は自社のシステムの障害の対応や、ユーザーの要望に合わせた設定の変更が主な業務だ。

 

テクニカルサポートの平均年収知っているだろうか?

 

マイナビエージェントのサイトによると20代が282万円、30代が368万円とのことである。

 

他のIT職と比べても低い水準だ。

 

mynavi-agent.jp

 

それに新しい知識やスキルも身に付きにくく、年収も管理職になる他ではほぼ頭打ちの状況になってしまう職種ともいわれている。

 

私はこの数字をみて危機感を覚えた。

 

現在25歳の私は彼女がいる。

 

将来結婚して家庭を築くのが夢の一つだ。

 

しかしこの年収では正直、安心させてあげることも、教育費などを出せる余裕もない。

 

ましてや、物価上昇と給与の上がらない昨今の日本では絶望的とも思えてしまう。

 

そこで、私は年収を上げるべく「脱テクニカルサポート」と「年収アップ」を目標に努力することを決た。

 

このブログはそんな私の奮闘記を記録したものだ。

 

テクニカルサポートとして働いている方、現職に不安がある方の力や参考になればいいと思う。(・・・反面教師として参考にならないように気をつけます・・・)

 

今回は「テクニカルサポートのキャリアパス」について調べたものをまとめる。

 

テクニカルサポートのキャリアパスについて

テクニカルサポートとしてのキャリアパスとして、一体何があげられるのだろうか?

 

ネットで調べてみましたところ主に以下の6つに分かれそうだ。

  • SV:スーパーバイザー(テクニカルサポートの管理職)
  • サーバーエンジニア
  • ネットワークエンジニア
  • 社内SE
  • プログラマー
  • カスタマーサクセス

参考URL

テクニカルサポートの将来性は?必要なスキルとキャリアパスを解説 | i:Engineer(アイエンジニア)|パーソルクロステクノロジー

テクニカルサポートとは?仕事内容や必要なスキル・資格も解説

テクニカルサポートエンジニアとは?仕事内容・年収・キャリアパスまで徹底解説

テクニカルサポートとは? 仕事内容・年収・必要なスキルについて|マイナビITエージェント

 

SV、サーバーエンジニア、ネットワークエンジニアについてはほぼすべてのサイトで紹介されていた。

 

社内SEとプログラマーについては一部サイトでのみ紹介されており、「中にはこういった可能性もあるよ」といった印象。

 

カスタマーサクセスについては以前私が、Geekly(ギークリー)とい転職エージェントを利用したときに紹介された職種だ。


そのエージェント曰くテクニカルサポートからカスタマーサクセスに転職する人は多いそう。


私はカスタマーサクセスという職種を知らなかった。


比較的新しい概念らしい。


カスタマーサクセスについては以下サイトを参考に理解した。
www.seraku.co.jp
以上がテクニカルサポートのキャリアパスといったところだろう。


個人的には選択肢は多いが、どれも一筋縄ではいかないという印象だ。

 


わたしの仕事への条件

キャリアパスがわかれば、今度は私の条件に見合うものに絞り込む。


そこで、私の仕事の価値観や条件を重要度順に書き出してみた。

  1. 土日休み、夜間勤務無し
  2. 20代平均年収363万以上
  3. システム障害のない社会への貢献

「土日休み、夜間勤務無し」を第一に挙げる理由は、前職これで体調を崩して転職した経験があるからだ。

 

現在のIT企業に就職する前は飲食店で店舗の管理を行っていた。

 

飲食関係の仕事は、皆さんのイメージする通りキツイ仕事だ。

 

そこで体調を崩し転職に至った私だが、そこの最たる理由は”勤務時間”だった。

 

幸いなことにコロナ渦でもあったことで月の残業は10時間程度と長時間労働ではなかった。

 

しかし、業態上仕方ない部分ではあるが、勤務時間がバラバラで規則正しい生活を送れなかったのだ。

 

6時半出勤~16時退勤の日もあれば、14時出勤~23時退勤の日もある。

 

それも週間でもバラバラに組まれるため、深夜出勤の後日が早朝出勤の日などになってしまう。

 

また、休みは平日のみで曜日も不規則。

 

連休をとれるのは年末年始除いて年に1・2回あるくらいだ。

 

それまでは気づきもしなかったが、医師に尋ねるとどうやら私は不規則な生活に弱い体質のようで、頭痛・気だるさ・免疫低下による風邪の引きやすさや肌トラブル、わずかな聴覚異常に悩まされていた。

 

そのため今後の働き方も「土日休みで夜間勤務無し」を外せない条件としている。

 

サーバーエンジニア、ネットワークエンジニアは監視という業務の特徴上、夜間勤務や休日出勤が多いため条件を満たしていな。

 

保守管理の責任者のSVも休日出勤がある場合が多いため少し条件に合わない。

 

社内SEは基本的には平日出勤。

 

トラブルなどがない限りは夜間の仕事もないといえる。

 

プログラマーは働き先にもよるだろう。

 

残業の多い職ともいわれてる為、夜遅くまで仕事し不規則な生活になることも考えられる。

 

ただし最近のプログラマーの労働環境は改善してきているということも聞くのでケースバイケースとも思える。

 

カスタマーサクセスは対人の仕事のため夜間勤務は少ない。

 

勤務時間や休みの曜日は顧客の業種によるところだが、選びさえすれば基本的に問題ない。

 

ここで段階で条件に残ったのは社内SE、プログラマー、カスタマーサクセスとなった。

 

では、次の条件「20代平均年収360万」について調べてみよう。

 

この条件はdoda発表の20代男性の平均給与363万を基準にしている。

日本のビジネスパーソンの平均年収は?平均年収ランキング(平均年収/生涯賃金)【最新版】 |転職ならdoda(デューダ)

 

各職種の平均年収もdodaから20代の平均年収数値を参照して検討している。

 

そのうえで各職種の平均年収は以下の通りだ。

 

 

残念ながらカスタマーサクセスの平均年収はdodaより見つけられなかった。

 

代わりに以下サイトより全体平均は521万という見立てがある

 

十分条件に満たす水準といえるだろう。

 

低い順でプログラマ→社内SE→カスタマーサクセス(不明)という結果と、すべて条件を満たしていた。

 

数値はあくまで参考程度としてとどめておくべきだろう。

 

ただし、この3つはテクニカルサポートより給与が上がりやすいことは期待できる。

 

最後に「システム障害のない社会への貢献」について考えよう。

 

「システム障害のない社会への貢献」というのは私の仕事への価値観である。

 

テクニカルサポートをしているといかに世の中がシステムに依存しているか実感できる。

 

私の場合は業務用のシステムを取り扱っているが、障害によってはがユーザの業務がすべてが止まってしまうなんてことも。

 

日常生活の周りでも、キャリアの通信障害や銀行の基幹システム障害などもみかけるだろう。

 

これはあくまで私の意見だが、テクニカルサポートなんて仕事はなくなってほしいと思っている。

 

システムの障害はもっと減らすべき。

 

極論だが、世の中からシステム障害がなくなれば、利用者が困ることもなければ、提供する側も高いコストを払ってテクニカルサポートを設置する必要もない。

 

社会は人と時間をもっと価値あることに使うべきだ。

 

「システム障害のない社会への貢献」というのは私の仕事への価値観なのである。

 

私の考える「システム障害のない社会への貢献」の実現に必要なことは2つだと考えている。

 

1つは、障害のないようなシステムの開発と運用の手法のレベルアップである。

 

私の場合は障害が発生すると原因究明よりも復旧を優先し対応することが多い。

 

そして再発防止のため、開発課のエンジニアに依頼して原因追及と対策プログラムの作成をしてもらうことが多い。

 

たとえ、こちらで原因が分かったとしても、プログラムの組めない私は、なかのプログラムまで見れないため、対策はエンジニアに依頼することが多い。

 

プログラマーであれば根本的な解決に至れるのだが、テクニカルサポートの私にはそれをすることはできない。

 

私の仕事はその場その場で後手後手な解決にしかなっておらず、根本的な解決には至っていない。

 

そのため、私が「システム障害のない社会への貢献」のために必要な機会の1つはプログラムの中まで理解し、根本的に解決できるようにする必要があると考えてる。

 

その観点から言うと、プログラマーが一番条件に合うといえるだろう。

 

または、コードのかける社内SEであれば、自社システムの開発で根源的な障害の対策を講じる業務にあたれるかもしれない。

 

営業色の強いカスタマーサクセスには難しいだろ。

 

2つは、ユーザーのITリテラシーの向上だ。

 

テクニカルサポートでを経験して思うことは、その事象が障害ととらえるかはユーザー次第であり、それはそれぞれのITリテラシーに左右されるということだ。

 

例えば、なにかの拍子でHDMIが抜けてモニターが映らなくなった場合でも、それをPC(システム)がダウンしたと判断するユーザーもいれば、「モニターが映らなくなっただけ」とさしなおすだけで自ら解消するユーザーもいる。

 

これを障害ととらえるか、配線が抜けただけととらえるかはユーザーの知識に由来するということだ。(頻繁に抜けるようであれば環境を見直さなければいけないが。)

 

つまり、ユーザーのITリテラシーが向上して自ら復旧できるようになれば、それは「システム障害のない社会への貢献」に繋がると考えている。

 

プログラマーの場合は、基本的にはユーザーと直接かかわることはないためユーザーのITリテラシーを上げることは難しいように思える。

 

社内SEであれば、ユーザーは社内にいるためマニュアル作成や説明会、勉強会などでITリテラシーを向上させることはできるだろう。

 

社会的にという範囲で考えるのであれば、社内SEとして培った手法を発信することも考えられる

 

カスタマーサクセスの場合は顧客一人一人にIT商品や周辺の知識をユーザーに伝える機会は多いため現実的だろう。

 

以上、「システム障害のない社会への貢献」を実現するためには「プログラムの中まで理解し、根本的に解決できるようにする機会」と「ユーザーのITリテラシーの向上する機会」を求めていることを上げた。

 

総合的に、この2つを実行できる職種は「プログラムを組める社内SE」ではないだろうか。

 

次回は、「プログラムの組める社内SE」に転職するために必要なことをテーマに執筆する。